About UnFiction

2023/09/16

UnFiction’s Vision

“Make Science Fiction Space Future.”

資源枯渇や隕石衝突など、遠い未来に訪れる地球規模の危機は数多くあります。それらを見据えると、人類の存続や発展のためには、宇宙へと生活圏を広げることが不可欠です。UnFictionは宇宙に住むのが当たり前な世界を見据えて新たな価値観を創出し、現在の地球社会や将来の宇宙進出に貢献します。

現実の課題に囚われないSF的な思考が、UnFictionの事業において重要な鍵となります。純粋な想像や好奇心から生まれるアイデアは可能性をもたらし、今までとは全く異なる世界を切り拓こうとする宇宙分野に相性抜群です。宇宙に広がる新たな世界を夢見て、皆さんも一緒に新しい当たり前を生み出しませんか?

このVISIONの下で我々は2つのMISSIONを掲げ、それを実現するために具体的なPROJECTを展開していきます。

UnFiction’s Mission1

「ふわふわしてぶっ飛んだアイデアで、新たな当たり前を創造する。」

今すぐに地球を飛び出して他の星やコロニーに住むことは容易ではありません。しかし、その世界でどんな生活を送っているかを想像することはできます。地球とは異なる環境において当たり前になるであろうアイデアに、一旦は現実性を度外視して、今度は逆にその実現を本気で目指す活動に取り組みます。こうして地球での当たり前から離れた思考に基づいたアイデアとそれらの具現化プロセスをデータベースとして蓄積し、宇宙進出・定住の目標に限らず、世界を変える土台にします。

Projects of Mission1

1. SF コンテスト (Science Fiction & Space Future Contest)

UnFictionはこの企画から始まりました。フィクションの中で自由に描かれるアイデアは、我々に新しい当たり前をもたらす大きな可能性を秘めています。現在の我々の生活とは完全にかけ離れた、人類が宇宙に住む世界を作るには、そうしたプロセスが重要です。

既存のアイデアソンやビジコンでは、事業の現実性や収益性を問うものが多く、宇宙を見据えたアイデアの具現化には最適ではありません。本コンテストでは、SF的思考に基づいたアイデアを形にし、理論実証やロードマップ策定を通して実現を志向し、新しい価値観の創出を目指します。

SF的な思考をどう表現するかについて、本コンテストで収集するアイデアは小説や動画、漫画や絵画といった様々な形式を可能とします。これにより、現実性を無視した自由な発想を促します。これらを内部の専門チームや外部の協力企業・専門家と共に具現化するフェーズを通し、最終的な社会発信へと繋げます!ワークショップやカンファレンス、表彰、フォーラムなど、テーマに対する多角的なアプローチを通し、アイデアの実現に向かって本気で取り組む過程を深めます。

来年度のリリースに向けて準備中で、そのノウハウ獲得も1つの目的として現在のメイン事業であるワークショップの企画を行っています。

2.「宇宙逆算思考」ワークショップ

SFコンテストをより多くの人に身近に体験していただくための短期企画です。様々な方法で宇宙定住が当たり前の世界を描き出し、どのように本気で実現させるか、また、地球に還元させることが出来ないかを考えるワークショップになっています。ここでの逆算は2つの意味があります。1つは、将来的に宇宙定住で用いられるアイデアをどのように実現させるかを考える、時間的な意味。もう1つは、宇宙定住を前提に想起したアイデアを地球で活かせないかを考える、距離的な意味。これらの逆算思考を通して、新たな価値観、新たな宇宙観を創り出します!

本ワークショップでは、SFプロトタイピングのような思考を軸とします。それによって、万人が参加しやすく、宇宙に関心を持ち、宇宙を目指す意義を議論するきっかけを作ります。宇宙に興味を持ち、目指すようになった人々の原点には様々なSF作品があります。自分たちで考えたアイデアが形となり、実際の宇宙利用に結び付く営みがあれば、その先にある宇宙定住が当たり前となる世界を見据えることが出来るのではないでしょうか。「SF原作の宇宙開発」という初期コンセプトを大切に、企画設計を行っていきます。

現在、このワークショップを実施させていただける学校、テーマ提供などに協力してくださる企業、メンターなどで協力してくださる専門家の方などを、絶賛募集中です。ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

3. オンラインプラットフォーム

全年齢を巻き込み万人が参加する継続的なコミュニティとして、オンラインプラットフォームも計画中です。ワークショップやコンテストなどのイベントと同様のシステムで、短期・長期の様々なテーマを設定し、アイデアの収集、具現化、社会発信を行います。

また、「オンライン科学館」として、アイデアの具現化のみならず、宇宙定住などの未来に関する記事やコンテンツの配信による教育メディア、人材育成コミュニティ、超未来志向のコンサルなどの役割も担えると考えております。

絶賛、エンジニア募集中です。

4. コンテンツ配信

HPやSNSを用いた情報発信では、活動内容やメンバーの紹介、宇宙やSFに焦点を当てた情報共有、メンバーによるオリジナル記事などを計画中です。

5. 独自ブランド「Made in Fiction」

イベントや団体内部で具現化されたアイデアを、現在の地球での生活に還元するプロダクトとして開発し、それらを軸とした商品やコンテンツ販売を行うブランドを運営します。

UnFiction’s Mission2

「宇宙での産業都市の形成を提案し、宇宙定住を当たり前にする。」

Mission1での宇宙定住を前提とした取り組みを活かすには、宇宙定住を当たり前にする宇宙開発が不可欠です。昨今、食・医学・建築など、宇宙に住むために必要なインフラの検討が進んでいるものの、その先にある宇宙に住むことが当たり前の世界線を考えると、これらだけでは不十分で、産業を中心とした都市形成・発展も視野に入れるべきです。月や火星、その先の星々やコロニーにおける産業都市の具体的な検証を行い、その実現を目指した事業提案を行っていきます。

Projects of Mission2

Mars Industrial City構想

火星において、半導体の生産及びその原料生成や半導体製品の製造も行う一連の施設群の建設・運営プロジェクトです。地球と全く違う環境においてそれを実現するために、水を殆ど用いない革新的な洗浄技術の開発や、宇宙利用を想定したシステム設計を行います。地上、低軌道、月と段階を踏んで試験の幅を広げ、最終的には火星自体や小惑星からの資源を基に、地球からは独立した経済圏の中で半導体を生産し、宇宙機を始めとする様々な領域に活用の場を広げます。

既存の企業・研究機関と連携しながら、1つの共同体として火星での産業勃興を目指します。また、小惑星採掘に関する宇宙機、その技術実証をするローバーなどの学生主体での開発も計画中です。最近トレンドの火星ローバーの開発コンテストのように、小惑星採掘・資源輸送の宇宙機開発コンテストを企画することも視野に入れています。

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髙原大雅(Taiga TAKAHARA)

UnFiction 代表
東京大学 理科一類 1年

小学生の頃に太陽膨張で地球が死ぬと知り衝撃を受け、その膨張を止めようと宇宙を夢見る。今では、太陽膨張以前に訪れるであろう地球規模の危機を見据えて、人類の宇宙進出を促進することを志に掲げる。火星よりさらに遠い惑星間の有人航行を可能にするエンジンの開発に特に強い関心を持つ。

SF的な発想の実現を本気で目指す営みを通して社会に新しい風を吹かせたいとUnFictionを立ち上げ、仲間と共に宇宙進出を夢見て、事業を展開する。